紙copiNET愛用者のEvernote

自分は紙copi Netのサービスが登場してからの愛用者だけど
近年Evernoteのシェア拡大はなかなか侮れない。

紙copi Netで十分?

Evernoteが出始めた頃に使った時は、クラウド上でテキストやメモを管理するだけなら紙copi Netで事足りるなーと思っていたけど
実際、両者のサービスや機能としては似てるポイントもありつつ
住み分けをしっかり見極めて使いこなすと、両立して便利に使えそうな気がしてきた。

できることの違いは

紙copi Netは単なる「メモ」だけど、機能としては簡素だけど十分。

  • テキスト自動保存
  • ブラウザからのURL取り込み
  • 全文検索
  • カテゴリ分け(ベータ版の為4つまで)

Evernoteは多機能で拡張性も高い

  • テキスト自動保存
  • 全文検索
  • OCR機能
  • WEBコンテンツ全文保存
  • タグ管理
  • ブラウザ拡張
  • 各OS公式クライアント(スマホ等も)
  • メール、twitter投稿

ざっくり言うとこんな所?

なぜ紙copi Netにこだわるのか


個人的には、クラウド上でいかに簡潔・簡単に情報をメモし、保存し、取り出せるか、アーカイバとして使えるかが重要なポイントなので、単純にEvernoteが多機能だから問題なしという訳にいかなかった。

まず、紙copi Netを愛用してきた点は、すぐに何も考えずに情報をメモ出来ることだ。
ブラウザのブックマークバーから「取り込み」を押せば見ているWEBサイトのURLが取り込まれる。それ以上の事はしてくれない。
取り込んだURLを参照したい場合は紙copi Netに移動してURLを保存した箱の中身を見る。過去に取り込んだものが順に蓄積されているので、「整理」されてないし、「整理」しようがない。

整理しないという機能美

このインターフェースは一見不便そうだけど、この「整理できない」という点が実はめちゃくちゃ使いやすい。
URLを取り込む際にタグをつけたり、後で見つけやすいよう事前にマークをする必要がない点が簡素でスピーディーなのだ。そして探す際にも昇順に並んでいる情報を探すだけなので、事前にマークアップしていない為「自分がどうやって見つけやすくしたか解らないせいで見つからない」ことが無い。

この機能美はメモをする際にも生かされていて、整理しない前提なので、とにかくメモしたいモノを「メモする」→「閉じる」だけで余計な手間がない。メモのタイトルは文章の一行目が一覧に表示されるので、本当に「中身を書くだけ」なのだ。タイムスタンプさえ存在しない。

その代わり、過去に保存した情報を探す時にはひたすら検索するしかないけど…。

Evernoteはマルチスクラップブック


Evernoteは多機能でクラウド管理が徹底できる。
「文章を保存する」に留まらず、コンテンツ自体をぶっこむ使い方が出来るし、デジタルマルチスクラップブックという感じかしら。

ノートブック>ノート>タグ という流れで情報が整理出来るのでユーザーが使いやすい方法で情報をカテゴライズ出来る。
WEBをコンテンツ丸ごと保存できるし、メールやtwitterからもEvernoteに情報を送ることが出来る。
何よりも、保存された画像の文字をOCR認識で全文検索できる点がEvernoteの要とも言える。

メモなら紙copi Net、漏れたスクラップはEvernote

Evernoteは多機能で便利。使わない手はないけれど
やはり単純にメモをとる、文章作成をする際は紙copi Netの方が断然使いやすい。
まず、純粋にインターフェースが良くない。タグ管理などのリネームの際、挙動が不安定になったり、起動した後に同期する必要がある為、すぐに情報が取り出しやすいとは言えない。その代わり、情報を取り込む作業は高機能なので仕方ないけれど…。
ならば、紙copi Netで出来ない高機能な情報管理をEvernoteで試みたい。

紙copi Netで出来ない事は色々ある。
まずは文章とURL以外は取り込めない。タイムスタンプがない。
メール等の外部からの投稿機能がない。その為オートメーションで情報を投稿する事が出来ない。

私のEvernoteはこんな感じ

自分が思いついたEvernoteの使用例は

  1. twitterアーカイバ(自身のつぶやきを一日ごとに自動投稿)
  2. 名刺キャプチャ保存スマホ等で名刺を撮影し投稿)
  3. デスクトップに散らかる画像をEvernoteアーカイブ
  4. 優先度の高いメモをEvernoteでカテゴライズ管理
  5. 紙copi Netで散らばったURL情報をフィルタリングしてEvernoteで保存

はっきり言ってゴミ箱なのかもしれないけど、月の転送制限に抑えれば自動的に情報をアーカイブ出来る機能はクラウドで管理する際にとても重宝すると思う。
Dropboxでも出来るけど、Dropboxは容量制限がある為、半永久のアーカイバとしては使えない。

ゴミ箱でもいいじゃん

1のtwitter投稿の保存はなかなか便利。自分の過去のツイートを参照したい時ってたまにある。ツイピクなどに投稿した画像も保存されるので完全なアーカイバとして機能している。

2の名刺キャプチャは、名刺を撮影した画像を突っ込むのも良いけど、スマートフォンから直接OCRでテキスト化したものをEvernoteアプリを使って保存してしまう方が、後の利便性は高い。スマートフォンが賢くOCRしてくれるかが鍵だ。ちなみにiPod touchのカメラは駄目でした。

3はデスクトップに蓄積してしまう、必要じゃないけど捨てられないブログに投稿した画像や、なんとなく保存してしまった画像を、とりあえずEvernoteにぶっこむというゴミ箱的な管理。PCのストレージに保存するまでもないし、Dropboxに入れたくもない画像は定期的にEvernoteにぶっこむ。自分はMacのスマートフォルダを使いデスクトップの画像ファイルだけフィルタリングしてEvernoteD&Dする方法でぶっこんでいる。これもメール投稿機能などと組み合わせてオートメーション化出来そうなので、まだ発展途上。

4は紙copi Netで保存したメモで重要性の高いメモや二重バックアップしたいメモを整理する意味。単なる保険。

5は紙copi Netで取り込んだURLの中で、過去にいくつか同じサイト内の複数エントリーを保存しているURLを抽出して再保存する。紙copi Net全文検索ドメイン検索でフィルタリングし、Evernoteに「◯◯のサイトで取り込んだページ一覧」としてカテゴライズする。これは意味があるのか疑問だけど…データベース化的な使い方の提案という事で。

まだまだ便利に使えそうなEvernote

他にもEye-fiカード内の撮影した写真を自動リサイズ対応のオンラインストレージにアップし、そこから自動的にEvernoteに保存するなどの使い方をしている人もいるみたいだし、本当にポテンシャルは高い。

とりあえず紙copi Netは手放せない人も、Evernoteでさらに効率的にメモ管理できる方法の模索として、少しでも参考になれば幸いです。